第88回東京箱根間往復駅伝競走  観戦記  5区箱根湯本
      
往路1区から4区

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5区 箱根湯元駅前  

予想通り小田原駅は大変な混雑、プラットホームに降りると、エスカレーターを右側から自力でアシストしながら上がる。乗り換え時間4分だ。急げ!
家内からメール。『すでに湯元に着いていつもの食堂で待ってるよ。』家内は私に付き合いきれず。箱根湯本直行を選んだ。
ここからが大変だった、箱根登山鉄道のホームでは駅員さんがハンドメガホンで乗車の30分待ちをお願いしている。つまり電車1本か2本待ちと言うことだ。『あーー万事休すか?』
なんとかせねば、乗車予定の電車はすでにホームにあって、車内は満員、乗れない人がホームにいる。電車は200%くらいの乗車率?しかし電車の先頭部分ならなんとかなるかもと考えて、どんどん進んだ。すると、乗れそうな車両を発見。『スミマセン失礼します。』と半ば強引に乗り込む、それと同時に発車のベルが鳴る。間に合った!!  ホットする。ホットしてふと我に返ると暑い! 電車内の熱気と私の体内で燃やされたカロリーで汗がにじむ。
ここ箱根湯本は箱根駅伝のとき毎年のように訪れている慣れた場所、しかし、今回ここに来るために体力を大いに消耗した。
もう来年はこのスケジュールは無理だろう。

箱根湯元駅到着は12:01 もう一本おくれたら下の写真は撮れなかったと思う。
しかも
今回は早めの箱根湯本駅に到着できたので、写真が撮りやすいいいポイントに恵まれた。
5区を担当した全選手20名の撮影に成功しました。


説明不要の東洋大の柏原君、山の神様。箱根駅伝のスーパースター。そんな柏原君だが泣いても笑っても今回が最後。
今大会は小田原中継所でトップでタスキを受ける。前方に誰もいない箱根の山登りは初めて、しかしそれをものともせず。
見事な区間新記録、1時間16分39秒という驚異的なタイムでゴール。東洋大はぶっちぎりの往路優勝。
贅沢な話だが彼に1度2区を走ってもらいたかった。1時間6分台は行けそうな気がする。



2番目は早稲田の1年生山本君。この後明治の大江君とは山で抜きつ抜かれつの白熱のレース(早明戦)を展開し早稲田はチームとして2位に入る。
1年生で山登りをこの走り、早稲田はあと3年山登りの心配をしなくていい。他校はうらやましいだろう。
さらにこの山本君は進学校から1浪のすえ一般入試で入学している。この辺は大変な努力家だろう。
今回の山本君の
区間記録1時間19分52秒。去年の明大大江君と同タイム。今までこの距離になって、1時間20分以下で走りきった選手は。8人でのべ13回
88回大会で柏原君、大江君、山本君の3人
87回大会では柏原君と大江君の二人だけ
86回大会は柏原君ただ一人。
85回大会は1年生の柏原君と順天堂4年生の小野君
84回大会は早稲田の駒野君18分12秒と駒沢の安西君19分38秒の二人
83回大会は順天堂大の元祖山の神 今井正人君18分05秒
82回大会は今井君が18分30秒、駒沢の村上君が19分30秒。
81回大会までの場合は距離が20.9km。この時までの区間新記録が1時間9分12秒で今井君が叩き出したもの。
したがって距離が現在の23.4km(最長区間)になってから20分を切った選手は
16分台の柏原君、18分台の今井君、駒野君、19分台の大江君、村上君、山本君、安西君、小野君、の8人しかいない。
のべ140人が挑んでたった8人がのべ13回しか1時間20分切りのタイムを出せなかった箱根5区。その厳しさは空前絶後だと思います。
整理すると1時間20分切りの8人はベストタイム順で
柏原竜二(東洋)1:16:39 など4回
今井正人(順天堂)18:05など2回
駒野亮太(早稲田)1:18:12
村上和春(駒沢) 1:19:30
大江啓貴(明治) 1:19:34  など2回
安西秀幸(駒沢) 1:19:38
山本修平(早稲田)1:91:52
小野裕幸(順天堂)1:19:56


3番目通過は明治の大江君、去年もこの山登りを担当し、東洋大の柏原君に続く区間2位に入る。
今年も柏原君の次にいいタイムでゴール、区間2位。明大として往路3位と健闘。早稲田の山本君に区間タイムでは勝ったが、ゴール前で抜き返され悔しそうでした。
しかし、
去年のタイム1時間19分52秒を18秒更新している。来年は大江君が他校からマークされる山登りのスペシャリストだろう。



4番目通過は、優勝候補筆頭の駒沢大の井上君、
区間記録も4位1時間20分55秒



5番目が城西大学の田村君 区間7位、1時間21分7秒


6番目通過が東海大早川君 区間7位 1時間23分22秒
去年より3分も良くない。東海大は前評判は高かったが全体に結果が出なかった。


7番目通過の青山学院大 小嶺君 区間11位 01:22:34 
9番目通過の中央大  井口君  区間18位  01:25:42
この直後、下の写真の山梨学院の松本君がこの二人の間に入る。


8番目通過 山梨学院の松本君 区間9位 01:21:33



10番目通過 日本体育大の 鈴木君 区間17位 01:24:17



11番目通過 関東学連選抜 流通経済大1年 吉村君  区間8位 01:21:29
12番目通過の選手と、13番目通過の選手が後方に見えます。



12番目通過 順天堂大の西郷君 区間15位 01:23:52



13番目通過 国学院大の寺田君、区間5位と健闘 01:21:06
この選手に見覚えがる人は、なかなかの箱根駅伝ファン。
昨年の大会は1年生ながらアンカー10区に起用され大手町のラストスパートで、コースを間違え?右方向に行って係員があわてて静止して遠回りすることになったにもかかわらず、そこから立て直して再度スパートして、見事国学院大を10位シード校にした選手と言えばお分かりになる方が多いのでは。


14番目通過は 国士舘大学の中山君 区間16位 01:23:54


15番目通過 拓殖大学の区間19位 01:27:16


16番目通過は上武大学 園田君 区間 13位 01:23:05



17番目通過は 神奈川大の小堀君  区間5位と健闘  このあと二人抜いて15番目でゴール。


18番目通過は 帝京大の小山君 区間12位 01:22:59



19番目通過は 中央学院大 田中君 区間10位 01:22:30




そして、20番目最後に通過したのは 東京農業大の津野君 区間20位 01:46:49
日本TVの放送が終了しても走り続けて、東洋大の柏原君がゴールしてから41分くらいあとにゴールした選手。
津野君の場合当日の朝、エントリー変更の締め切り後、急に体調が悪くなったそうです。気の毒なことをしました。
津野君は去年も1年生ながらこの難関5区を担当しています。
すでにこの時、津野君は明らかに他の選手と違う足色、ジョギングのようでした。
この結果から考えると、今後同様のケースがあった場合は、例えば発熱や医師の診断書があれば、直前でもメンバー変更を可能にする事はできないのでしょうか。

全選手通過後、私はいつもの食堂に行きました。するとそこには今回残念ながら出場権を逸した名門日大の駅伝部OBの皆さんにお会いできました。
家内と食事をしながら、TVで柏原君のすごさ、大江君、山本君の明息詰まるような早デッドヒート。それと津野君の気の毒な走りが印象的でした。
そして、今回箱根湯元で写真が撮りやすいいいポジションをと撮れたことが大変嬉しいです。それにしてはもう少しいい写真が撮れる腕とカメラが欲しいが、それより腕を磨かねば。
ああ、あと体力、脚力もだ。選手に負けられない。。。    勝ってっこないが(笑)



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